2015年9月5日土曜日

生と死

少し行き詰まった事があります。
憂鬱な気分です。
すると、急に降りてきたように、叔母と父の声が聞こえました。
叔母が入院していた時の事です。
毎日仕事が終わると叔母を見舞っていました。
その日もいつものように、すると「どうしたの?何かあったの?」と私の顔をじっと見つめるのです。
私は実は……。と悩みを話すと
「そんな事どうにかなる事よ」と言いました。
父が病に倒れ自宅療養の時も同じことがありました。
「礼子どうした?」と私の顔を見るのです。
私は訳を話すと、父は「若い時はそう思うが、今になればどって事ない小さなことだ」と言いました。
叔母は先に、その5年後に父は
この世から「さようなら」をしました。
ふたりとも賢い人でした。だから自分の病について十分な知識を持ち、自分の死を予測していたと思っています。
それでも死の淵に立つと、生きたい気持ちの方が強くなり、
最後まで諦める事なく病と戦っていました。
病でもなく、こうして生きているのに、憂鬱な私の顔が
天国の叔母と父に見えたのでしょうか。
だから生前の言葉が聞こえてきたのかもしれません。
さあ、今日は元気にいつものようにがんばろう!

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