2017年5月29日月曜日

看護師さん 母をわかってください。






母の作った栃尾の油揚げ寿司の味は忘れられません。
今度は、私が作った栃尾の油げ寿司と豆撰のお母ちゃんスタッフが作った
「絹揚げと鶏肉の栃尾だんご」を
母に食べさせたいと思っています。

今日も母のリハビリを見守り
グーチョキパーを繰り返す母、視野が狭く、15度くらいしか見えない。
今日は少しだけ目を動かす。30度くらいに。
輪投げをする。
私もその輪を持ってみる。なんとかなり重いのです。
母は頑張っているのです。途中で疲れてやめてしまいますが
励まし、「頑張れ、頑張れ」と手を思いっきりたたき応援すると
その気になって再度挑戦するのです。

車椅子に乗ると、首が安定せずに、どんどん上を向いてしまう。
覚醒していないとできない「飲み込み」の練習を看護師さんにしてもらう。
「あーん」と私は言葉と一緒に自分でも大きな口を開けます。
母が、口を開けるまで、隣の病室まで聞こえそうな声で
「あーん、あーんして、ばあちゃん」を繰り返すのです。

あっという間に時間は過ぎ、私は豆撰に帰る時間に、
声は出ませんが…少しずつ頑張っている母。
どうか、看護師さん、母をわかってください。
耳は聞こえているのです。

手袋をはめた右手をかすかに動かし、バイバイです。
「お昼から和子さんが来るからね」と
私は病室に母を残して・・・・・・。

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