2017年12月31日日曜日

お寿司がひっくり返って

朝一番でお買い物
孫が日本に来て9日目にして、ようやく休日を迎え
娘と孫と夫と角上に行きました。
大型店ではありませんが、お刺身を目的に。
身動きできないほど
まるで、おしくらまんじゅう状態です。
本マグロ、トロ、ハマチをカゴの中入れるのも至難の技。
夫にお昼に食べるお寿司のゲットを依頼します。
押し寄せる人の波の中、レジに漂着。
夫はお寿司がつぶれないように、両手で高く持って防御。
やれやれ、これにて一件落着。
帰り際で、お正月の花を見てみるが
やっぱり、いつもの花屋さんいくことに決める。
さあ、帰りましょう!
買い物荷物を夫がもつ。
「お父さん、お寿司は?」
……。
あれまあ、私の左手にぶら下がっている。
寿司はネタとシャリが別々にダンスしているではありませんか!

2017年12月30日土曜日

ありがとうがいっぱいの今年一年でした。

念願の豆撰イートインを3月に開始することができました。
FBお友達からの助言、お手伝いをしていただたことは
大きな大きな「ありがとうございました」
そして、たくさんの方から豆撰に足を運んでいただきました。
茨城、東京、千葉・・・遠方の方にもお越しいただき
大きな声で「ありがとうございました」
7月に入ると、なんとまあ4週間のお休みをいただきました。
豆撰スタッフのみなさんには
心から「ありがとうございました」
娘夫婦に新しい命が誕生しました。
それはそれは可愛い女の子です。目はこぼれ落ちそうなくらいパッチリです。
赤ちゃんに
「ありがとうございました。ばばちゃんです。こんにちは」
11月には全く畑違いの「被爆ピアノコンサート」のお手伝いができました。
80人以上の方から教会へ心を運んでもらいました。
本当に、本当に「ありがとうございました」
地元映画監督作品「レミングスの夏」の長岡上映も観ることができました。
「ありがとうございました」

そして、今年お電話でご注文 、メールでご注文、お店にご来店くださった
たくさんのお客様
「ありがとうございました!」
ありがとうの数を数えたら星の数を超えるかもしれません。

みなさま!来年もよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。



2017年12月27日水曜日

手ぶくろを買いに

雪の降るこの季節になると、必ず思い出す
新美南吉作「手ぶくろを買いに」

もう長い事、実母は利き手である右手にピンク色の手ぶくろをはめています。
経管医療で、鼻から胃に流される命の管をひっぱらないためです。
私と妹が見舞っている間だけは、手ぶくろを外してやります。
ほんの2時間弱です。
今日も母の手ぶくろをはずと
気のせいか少し
冷たく感じました。
母の手に私の手を重ね握りしめます。

私の手がちんちんとつめたいので
母は自分のセーターのあまり毛糸で
5本指のてぶくろを編んでくれた、遠い昔昔がよみがえります。

 病室から見えるビルや家々の屋根には白いものが
ふんわり積もっています。
風もあり、窓に時々雪があったって、水滴がつきます。
今日は12月27日水曜日
28日、29日30日、31日と指を折りながら
「5回眠ると正月だよ 」「お正月に食べるものなんだ」と尋ねました。
小さな小さな声の風が「も、ち」となでてきました。
母に何かしら聞いて、知らん顔されると
大きなため息とともに「仕方ないか」と私もため息をつきます。
でも、ほんの些細なことでも、うなずいたり、首を横にふったり、かすかな声を
発してくれると
涙がこぼれそうになりなります。

「明日また来るからね。手ぶくろつけるね」
小さくうなずく母。

ちんちんお手手が冷たいよ
子狐は母狐からもらったお金をもって
帽子屋さんに行きました。

人間は僕が間違った方の手を出したけど
手ぶくろを売ってくれたよ・・・・・・。

このお話は私が小さい時に母が語ってくれた物語です。
私も保育園の子供たちに何百回語ったでしょうか
娘にも語りました。








2017年12月19日火曜日

車椅子の歌


看護師さんと約束した通り

母に病院の待合室にあるクリスマスツリーを見せる事が出来ました。
ツリーの高さは2メートル以上です。
赤や青の放つ光はまばゆく
そのツリーの根元には黄色やオレンジの飾りソリが数台並べてあります。
母は
ツリーの光を見つめていました。
一昨日に比べると、覚醒状態が悪い日でした。
それでも私たち姉妹にとって、車椅子に乗せてもらうことは
とても重大な事です。視野が広がり、空気を肌で感じることができるからです。
もしかしたら母にとって刺激になり、今より良い状態になるのではという
かすかな希望のため、決して臆する事なく、母のために週一の車椅子旅行を
お願いし続けようと思っています。

30分の車椅子飛行を終え、病室へ戻り
仕事に戻ることを母に伝える。
母は頷き手を振りました。


車椅子を押す
緩やかな傾斜を走ると
車輪が歌う
まるで汽車の歌のようだ
シュッシュポッポと煙をはきながら
走れ走れと歌う

2017年12月12日火曜日

80歳の老婆、夫と手をつなぐ幸せを語る

お昼休みに母を見舞うようになってから、ずいぶん月日が過ぎました。
今日のお天気は大荒れです。
少し時間に余裕をもって、妹と病院に向かいました。
途中、お昼ご飯にパンを買い、
病院の5階の小さな面談室でいつものように食べていました。
すると、80歳くらいのおばあさんが
「御邪魔します」とご挨拶。私達姉妹も会釈をしました。
おばあさんは、ご自分で作ってきたお弁当をレンジで温め、
隣のテーブルに腰をおろします。
しばらくすると、
「すみません、ふたが開かないのです。昔ものですから
お弁当があけられなくて・・・」
私はそばに行き、お弁当の蓋を開けようとするけれど
なかなか開きません。妹にお願いしても、開きません。
私と妹は「熱くなってしまったので、少し冷ましましょう」
おばあさんは「すみませんでした」とちょっとがっかりの表情です。
3分くらいしてから、妹がふたたび挑戦しました。
開きました!
「ありがとうございました、これでお昼が食べられます」と
優しい笑顔で御礼を言います。
すると、今度は紙コップと水筒を私達のところへ持ってきて
コーヒを入れてくれました。
それから、おばあさんの話がはじまりました。
「私達は昔の人だから、夫と手をつないだことなどありませんでした。
でも今私は病気で何もできない夫と手をつないでいます。
私は目が悪くて、白内障だといわれました。
幸いに手術をすれば治ると言われたのですが…。歯も悪くて…
いいところが何もないのです。でも私にできるたったひとつのことがあります。
夫のそばにいてやれることです」と嬉しそうに笑顔で話すおばあさん。


お弁当のふたが開けられないことを
私たちに話し助けを求める可愛いくて、品のあるおばあさん。
「お先に行きます。またお会いしましょう」とご挨拶して私達は母のところに
向かいました。


2017年12月10日日曜日

歩こう、歩こう、歩こう!鬼嫁が歩く!


時計と空を見上げ、今日は歩くことを決断。
ストレスが山のように積もっているから・・・・・・。

キッチンは私の大事な空間のはず、このお皿はここに並べ
ざるはここと、決めているのです。
それなのに、ない。フライパンのふたがない。
大根おろしきもない、ない、ないない。と探し回る。
ないものがひとつ、ふたつと増えていく。そのたびに
頭の上にはこぶができてしまいます。こぶのうちはまだまだ
余裕です。「93歳のばあちゃんだもの、できないのはあたりまえ」と
ものわかりのいい嫁を演じる。
そのうち、もっとないもがでてくる・・・・・・。
大変です。頭のこぶは鬼の角に早変わり。赤白黄色です。
ついに爆発。「おとうさん!鍋のふた知らない?」
「俺はわからん」
犯人はわかっているのに、わざわざ夫に物申す妻。

気を静める一番の方法、それは歩くことです。
お日様は雲にかくれてしまいましたが
刈谷田川沿いの草や枯れ木に声をかけます。
「がんばっているのね」 赤い実は南天でした。こんなところに南天?
川からは歌が聞こえます。
宇多田ヒカルさんの「あなた」だったり
童謡「迷子の子猫ちゃん」だったり
だんだん頭の中から怖い塊が小さくなって
明日来るらしいお友達に「鎌倉ものがたり」について
ラストが問題だったことを。あなたはどう思いますか?聞いてみよう。
クリスマスツリーに赤色がなくて寂しいなあ・・・・・・。とか


歩くと楽しいことしか頭に浮かばなくなる。
鬼嫁に一番利く薬は
歩くこと?




2017年12月5日火曜日

さくら病棟の看護師はみんな笑顔です。

世界一周するかのように
3階病棟から4階病棟に
その間に部屋の入れ替えあり、
ようやく、待ち望んでいたさくら病棟に移動。
2階から3階へとあわただしい数ヶ月でした。
母の病状も、日進月歩の数ヶ月、
そして今、この場に落ち着いています。
そのせいか、今日のコーヒー飲み込みは、
時間もかからずに、小匙6杯くらいをごくんと飲み込みました。
妹と私と顔を見合わせて、幸せ気分になりました。
そして気がついたのです。
この病棟の看護師さんは、何をするにも笑顔なのです。
この笑顔に母も心をひらき、頑張っているのではと思います。
小さな声ですが、
「ありがとう」も聞くことができました。
今年最後でも良いから、車椅子にもう一度乗せてやりたい。

2017年12月2日土曜日

12月 はじめて観た映画は?

以前予告を見た事を思い出す。
想像の生き物ドラゴンに乗る少年映像である。
この手の映画は少し飽きていたので、観ようとしなかった。

妹がDVDを私の机の上に置いていた。
「結構、面白いよ」
それから
自宅に置かれたまま半月以上過ぎていた。
母を見舞って帰宅するとまだ4時である。
DVDを手にして、観ることにする。
すると、もう大変だ。
物語のはじまりから、ウルウルする。
矛盾なことは多いが、そんなことどうでもいい。
自然の美しさが、森の静寂と山の
壮大さに魅せられてしまう。
森で
両親に勇気ある子と言われたピート、絵本の中には
愛情と友情がいっぱい詰まっている。
映画が感性を育むものなら、絵本はなんだろう、
乳児の頃から大人になっても
絵本は想像力と夢を与えてくれる。
この絵本の役割は最高の贈り物であることに気づく。
ピート役の子役の瞳は、まるで妖精の瞳のようだ。
もう私は、この映画のとりこになっている。
別れのシーンは切なく悲しい。
と思って涙が溢れる
しかし、
この映画のラストに感謝する私。

そうそう私は山の家の石畳の庭に
大きな風呂敷を広げ、空飛ぶ絨毯にしたて、遠い国まで飛んでいる夢を
見ていた。今もその夢を追いかけているようです。いくつになっても・・・・・・。
そして、
まさかと思ったけど
やっぱり、私の大好きな俳優「ロバート・レットフォード」も
出演していました。
5歳以上のお子さんやお孫さんのクリスマスプレゼントいい映画でもあります。
お勧めします。
この映画のタイトルは「ピートと秘密の友達」です。